世界の民族と文化2009

●開催にあたって

　今や世界は、交通機関や情報・通信の著しい発達によって、かつてない国際化の時代を迎えました。
平和な世界を築きあげる為には、世界の諸民族の間の相互理解をより一層推進していかなければならないでしょう。
そのためには文化的アプローチと理解は不可欠です。

　地球上には、多くの民族が様々な自然環境の中で生活し、生きるための知恵や技術を生み出してきました。
今回の特別展は、アマゾン民族館に収蔵されている多くの民族資料の中から、狩猟、漁撈、遊牧、農耕などの生業関係、
衣食住に関するもの、生活に潤いを与える音楽を奏でる楽器、宗教儀式で用いられる仮面等の資料を選んでみました。

　世界をユーラシア（アジア、ヨーロッパ）、アメリカ（北アメリカ、ラテンアメリカ）、アフリカ、オセアニアの４
つのブロックに大別してそこに住む人々、主として少数民族の特徴のある資料を展示してみました。

　この特別展を通して、多様な民族の姿と特色のある文化に接し、異文化理解、国際理解に役立てていただきたいと祈念しております。