特別企画展のあゆみ |
-Costumes of the World-
2002.3~2003.2 |
左から 2.ガーナ、3.タイ、4.イリアンジャヤ、5.グアテマラの民族衣装 |
●開催にあたって |
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人類にとって、もっとも大切で基本的なものは「衣・食・住」です。今回、アマゾン民族館の特別展示として「衣」を採り上げてみました。 世界的には、気候風土、歴史、文化、宗教などの違いによって、様々な衣服の形があり、素材も異なっています。 衣装の機能としては、寒さや暑さから、外傷、毒虫、毒蛇から身体を守るため、自分を美しく見せるため、または社会の中で、身体や職業をはっきりさせるためなど、いろいろあげられます。ある文化人類学者によると、「”衣”は単に身体保護だけでなく、悪霊から生霊を守るものであり、変身への願望であり、性の誇示であり、人間であることの証明である。」と定義づけられています。
アマゾン民族館 館長 山口 吉彦
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1.韓国の伝統舞踊衣装 (モデル/金眞姫さん) |
“衣”の始まりは、”紐”と言われています。ツル、草木の皮、動物の腱などの、人の腰に巻く紐やベルトの紐から、装飾化にともない腰飾りが生まれ、時代を経るにしたがって、多岐に複雑化してきました。 糸紡ぎの紡鏈車が考案され、簡単な機を使った織物が発展していき、次第に高度の服飾文化が生まれました。 今回の特別展は、世界の民族衣装の中から大陸別に主だったものを選び、展示すると共に、試着コーナーを設け、衣装を通して、異文化理解、国際理解を推進していきたいと思っております。どうぞ奮ってご来館ください。 |
6.宮廷舞踊用頭飾り タイ |
7.戦士の首飾り イリアンジャヤ・ダニ族 |
8.アルパカ製帽子 ボリビア・アイマラ族 |
9.伝統的後帯機 グアテマラ・マヤ族 |
10.結婚式用首飾り ケニア・マサイ族 |
11.銀製頭飾り ミャンマー・アカ族 |
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